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妄想シリーズ アーカイブ

2012年02月01日

妄想シリーズ第1弾 ~深海魚編1~

序章

『自分の趣味に金のかからない者は幸せである。』

この言葉は誰だか忘れたが

誰かが言ったであろう名言だと思う。(すでに妄想です。)

私の趣味は妄想だ。

妄想というと、何かイヤらしいことを想像したり

よからぬ事を想像する人がいると思うが

断じて違うッ!!!

そもそも、人間はサルからヒトへ進化したと言われる。

その進化の過程で

最初は火を使い、言葉を覚えて、電気を発明し、原子力を生み出し、ロケットで月へと飛んで行き

そして近い未来では

『地球を離れ火星に住んだろかぁ?』

という話まである。

実際、火星に土地を買ったヒトまでいるようだ。

しかし、ここで考えてみると

ヒトが火を使っていた時代から

夜になると空には月があったわけで

それを多くのヒトが見ている。

しかし、多くのヒトが同じ月を見る中で

ふと誰かが

『いつかあの月へと飛んで生きたい!』と

“妄想”したわけである。

一口に“妄想”と言っても

すべては一つの“妄想”から始まるともいえる。

ここで問題を一つ

あなたはポケベルを使っていた時代に

i-PHONEを妄想できただろうか?

これからの時代“妄想力”が問われるのではないだろうか?


そんな妄想力をかき立てる場(フィールド)が

僕にとっては深海である。

なぜ深海なのか?

それは深海にはまだ

ヒトが解明できていない謎が多いからである。


ヒトは答えを求めがちだが

答えが分かっているものほど

つまらないものはないのである。

妄想シリーズ第1弾 ~深海魚編2~

妄想1:オニアンコウⅠ

250px-Berlin_Naturkundemuseum_Anglerfisch.jpg


太陽の光も届かない深海

不気味に光る青白い光。

オニアンコウが獲物をおびき寄せる光だ。

その光に興味をそそられた獲物が

『何だろう?』と思ってよって来たところを

一気にグビッと丸呑みするッ!

ちょうど仕事帰りのサラリーマンが

高架下にある屋台の

ちょうちんの光にそそられて暖簾をくぐる

そして

『オヤジッ!いつもの頂戴!』

と言って出された熱燗を

グビッと飲み干す。

そんな感じだ。

深海にはネットやテレビなど情報発信源がないから

『また被害!オニアンコウの光に踊らされエビが食べられる!』

というような情報(ニュース)は広がらないのである。

情報がないということは

恐ろしいことだ。

そもそも、どうしてオニアンコウは

このように光を利用して獲物を捕らえるようになったのか?

深海のように光がない世界では

もの珍しさから光に寄ってくる獲物は多いに違いない。

ズルいといえばズルいが

合理的といえば合理的である。

あっ、ふと今、シャ乱Qの『ズルい女』という歌を思い出した。

思い出したというか、頭から離れなくなった。

ズルい女 = 合理的な女である。

でも、私はこう妄想する。

オニアンコウの光は

そもそも獲物を捕らえるための物ではなかったのである。

では、何のための光だったのか?

深海は暗いし危ない。

それならワタシが深海を照らす光になりたい!!!

という希望の光だったのだ!!!

しかし、現実はどうだったか?

オニアンコウの光に魚が寄ってはくるのだが

みんな口々にこう言った。

「なんやッ!ぶっさいくな顔やなぁ!」

「しかも、ぶっさいくな顔が光に反射してなおさらぶっさいくやねんッ!」

この言葉を最初は信じていなかった。

しかし、この憐れな深海魚を最初に吊り上げた

人間の漁師がこう言ったのである。

「なんや?この魚?アンコウの仲間か?初めて見たわ。」

「しかしエゲツナイ顔しとるなぁ!」

「チョウチンアンコウはまだかわいいけど、これはアカンでぇ!」

「おいっ!最初に吊り上げたお前が名前きめろや?」

「そうやなぁ。アンコウはアンコウでもオニアンコウっていうのはどうやッ!!!」

「鬼みたいな顔してるもんなぁ!!」

「わっははははは。」

「こんな魚釣っても仕方ない。」

「もう2度と上がってくるなッ!!!」

そう言って海へと放り投げられた。

アンコウがオニアンコウになった日である。

オニアンコウは悲しんだ。

天国から深海に突き落とされた気分だった。

あっ、そうか、ここは深海か。

深海・・・ここは地獄だ!

地獄にいるものはみんな敵だ。

みんなワタシの敵だ!

こうしてオニアンコウは

光で獲物を集め

食べるようになった。

しかし、オニアンコウは泣いている。

深海と言う孤独の中で。

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